感動体験プロデューサーの小林です。
フォーラムソラのオブザーバー木内鶴彦さんの著書から得た学びを「フォーラムソラ語録」として配信しています。あなたのオルタナティブ・ライフに役立つヒントをご提供できればと思います!
2012年11月5日
おはようございます!
<今朝のフォーラムソラ語録>
『夢中に全力な時ほどエネルギーがわいてくる』
生き方は星空が教えてくれる(木内鶴彦著)より
<立ち読みコーナー>
●体調が悪く、仕事がうまくできなくなってきたころ、私はついに開き直りました。こうなったら思いっきり無理をしてやろうという気持ちになったのです。
●睡眠時間を削って深夜から早朝まで山で彗星捜索を行い、山から戻ったらすぐに職場に向かう。そんな一見すると自殺行為とも見られるようなむちゃくちゃな生活を始めたのです。
●ところが不思議なもので、それほどのむちゃをしているにもかかわらず、深夜の観測をするようになると、私の体はどんどん元気になっていったのです。
●自分が夢中になれることに全力で取り組むとき、人は信じられないようなエネルギーがわいてくるのでしょう。
●最初の数年ほ、ただ夜空全体を観測するようなことをしていた私も、フライフィッシングがヒントとなって彗星軌道を求める計算式を確立してからは、本格的な捜索活動に入りました。
●その後、わずか三年の間に立てつづげに四つもの彗星を発見することができたのは、我ながら大変ラッキーなことだったと思っています。(P132-133)
<わたしの読書メモ>
臨終の時を脱し、木内さんは普通の生活にもどりました。休み休み体をいたわりながら、好きな天文学を始めたわけですが、はじめの数年は夜の観測と昼の仕事との両立がうまくいかず、また新たなストレスを抱えていたようです。
そこで木内さんは、いっそのこと割り切って考え方を変えてみました。むしろ、あまり体調のことを気にせず、天体観測に集中してみることにしました。
それは、昼の仕事のことや、体のいたわりに対するストレスを開放したということにほかなりません。木内さんは臨死体験中もそうでしたが、早めに現状を割り切り次に物事を進めることについては、天才的な点があります。
今回の場合もせっかく生き返ったというのに、周囲から見ればまるで自殺行為とも思えるような行動に打ってでます。しかし、結果的にはなぜか体が元気になっていったのです。
木内さんも語っていますが、人は夢中になれることに全力で取り組むとき、信じられないようなエネルギーがわいてくるのです。周囲を見渡しても、一流のアーティストやミュージシャンはどれほど勢力的に、しかも超ハードな創作活動をしていたとしても、そのバイタリティーが尽きることはありません。
木内さんの天体観測にかける思いが、それらに匹敵するほど情熱的なものだったことが窺えます。先に紹介した「フライフィッシングのヒント」もそんな夢中で全力で取り組んでいるときの偶然のアイディアだったのです。
その後の展開はまるで点と点が結ばれていき、いままで予想だにできなかったことが一筆書きのように描きだされていきました。
『人は夢中で全力で取り込むとき、信じられないエネルギーがわいてくる』私たちも常に自分の使命や大好きなことに真剣に取り組む。そんな自分自身、そんな人生でありたいと思います。
【筆:小林 健】