人間の役割は生命のバランスを管理すること【生き方は星空が教えてくれる】


おはようございます!

 

<今朝のフォーラムソラ語録>

『人間の役割は生命のバランスを管理すること』

生き方は星空が教えてくれる(木内鶴彦著)より

 

<立ち読みコーナー>
●植物は草食動物に食べられることによって自らの適正量を保ち、草食動物は肉食動物に捕食されることによって、自らの種に制限を設げました。
●肉食動物の多くは、草食動物の内臓を食べることによって自らの生命を保っています。なぜ内臓を食べるのかというと、肉食動物は、自らの体内に植物を栄養化する酵素をもっていないからなのです。
●したがって、その酵素が含まれる草食動物の内臓を食べるのです。もし肉食動物が、草食動物のように植物をエネルギーに変える酵素をもっていたら、肉食動物が増えすぎ、生態系のバランスを崩すこととなってしまいます。
●進化論では、生命体は自らの種をより繁殖させることが可能なように、厳しい自然環境に適応していくかたちで自らの肉体を進化させていったという言い方をしますが、本当にそうなのでしょうか。
●私が見てきた世界は、自らの種を繁栄させるためではなく、地球環境のバランスを整え、より長く生命が循環しつづけられることを目的に進化していました。
●そして種々雑多な生命のバランスを管理するものとして、進化の最終段階で生まれてきたのが人間だったのです。(P123)
<わたしの読書メモ>
 私たちが学校で教えられる「進化論」。それは「種の繁殖」のために自らの肉体を進化させるというものでした。しかし、木内さんの見てきた世界観はそれと異なっていたのです。
 地球という一つの舞台、全霊の共有財産。その地球の環境バランスを整えるために、自らの命を誕生させ役割を持ち、適度な死を組み込むことで生態系のバランスを保っていたのです。
 その中でも、手足を使え思考をめぐらすことのできる人間が誕生してきました。私たちは生態系のこまかな調整や修正をする役割として命をさずかったのです。
 しかし、私たちはその役割に気付かず、まるで万物・全生態系の王のごときふるまっています。木内さん的に考えれば、私たち人間は新参者であり、諸先輩のお世話をさせていただく立場にいることが解ってきます。
 そういう観点から考えてみると「弱肉強食」という言葉も、人間のおごりから発せられた言葉のように思えてきます。「強いものが食らう」のではなく「共栄共存のために整える」というのが本来の意味ではないでしょうか。
 私たちは、いままでの「進化論」的な上から目線で生態系を見るのではなく、新参者として、また先輩たちのお世話をするものとして、この「奇跡の星・地球」の存在意義と自らの役割について、いま一度考える時が来ているのだと私は思うのです。

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