おはようございます!
<今朝のフォーラムソラ語録>
天の川の奏でるメロディは「チェンバロ協奏曲第三番
生き方は星空が教えてくれる(木内鶴彦著)より
●ひとりになると山は静けさに満たされます。星と私だけの世界。そんな静けさの中で星のきらめきを見つめていると、小さな星のかすかな瞬きが音になって響いてくるのを感じることがあります。特に細かい星がたくさん集まっている天の川は、実際に繊細なメロディを聞かせてくれます。
●実際に耳に音が聞こえるわけではありませんが、星の奏でる音が一つのメロディになって脳裏に響くのです。よく、一つの曲が耳について、何度も何度も頭の中に響くことがありますが、ちょうどあのような感じです。
●その美しいメロディをなんとかして他の人にも伝えたいと思っていたのですが、音楽的なセンスに乏しい私には、残念ながらその旋律を他の人に聴かせることができませんでした。たしかにすっと聞こえているのに、鼻歌にすることすらできなかったのです。
●ところが、たまたまCDショップの前を通りかかったときのことです。いつも私の脳裏に響いていたあの星のメロディが素晴らしい楽曲となって耳に響いたのです。ビックリした私は、すぐに店内に飛び込んで、店員さんに曲名を尋ねました。
●それはバッハの「チェンバロ協奏曲第三番」という、チェンバロ(ハープシーコード)を用いた楽曲でしたが、本当に驚くほど天の川が奏でるメロディとそっくりなのです。
●機会があれば、一度目を閉じてこの曲を聞いてみてください。きっと瞼の裏に満天の星を湛えた天の川を見ることができるでしょう。ですから私は、あの曲はバッハが星空を眺めながらそのインスピレーションを譜面にした旋律なのだと密かに信じているのです。(P53-54)
<わたしの読書メモ>
初めてこの本を手にして、「星を眺めているとメロディが響きわたってくる。それも単調な音ではなく協奏曲なのだ。」と知ったとき、私は本当に驚きました。
はじめは、そんなバカなことはないだろう!?と思ったのですが、よくよく考えてみれば、物質には波動というものも存在します。光子や電子によってもさまざまな周波数を持ち波を発生させているわけですから、星々、星雲、銀河系といった光や物質の大集合体に耳を傾けてみれば、音を発していないわけがない。そんなふうに感じるようになりました。
しかし、その奏を実際に耳にしたり、脳裏に焼きつけることのできる人はめったに居ないのではないでしょうか。
その点で木内さんは、非常に稀有な能力の持ち主だともいえます。しかし、バッハもその奏を捉えていたことを考えると、むしろ私たち人間にはそのような能力が基本ソフトとして備わっているのだとも考えられます(譜面に落とせるかどうかはさておいて)。
人類が文明や科学技術を手にし、便利に暮らせば暮らすほど、本来持っていた能力をどんどん退化させてきたのではないでしょうか?
そしていつしか、そんな能力を持っていたことすら分からなくなっている・・・。
木内さんのように、自然に身を投じ宇宙に目を向ける。そんな大きな視点で感性を磨くことで、私たちもきっと「第六感」的な繊細な能力を甦らせることができるのだと、私は強く信じています。
フォーラムソラで展開する「宇宙(ソラ)の旅」もまた、このような能力を呼び起こすためのリーディングトリップなわけなのです。