おはようございます!
<今朝のフォーラムソラ語録>
『二つのビジョンが同次元に存在する』
生き方は星空が教えてくれる(木内鶴彦著)より
<立ち読みコーナー>
●さらにもっと未来をと強く思うと、次に現れたのは初老の私でした。しかし目の前に広がっている世界は、先ほどのように鮮明なものではありませんでした。それは二つの情景が、まるで二重露出のフィルムのようにダブったものでした。
●主となって見えたのは、砂漠のように荒れ果てた大地で廃嘘の石に腰をかけ愕然としている自分でした。なぜ廃嘘になってしまったのか理由はわかりません。ただ、山には木が一本もなく、嘘の周りには多くの人たちが倒れていることだけがわかるのです。
●そのビジョンに重なるように見えていたもう一つの情景がありました。それは廃嘘のビジョンよりさらに不鮮明なものでしたが、緑の多い場所で星を見ている私でした。
●二つのビジョンが同時刻の同じ場所だということは、私の容貌と空の星の輝きが教えてくれていました。(P90-91)
<わたしの読書メモ>
木内さんは意識の世界で近未来の自分の様子を見て、生還への確信を得ることに成功しました。
そうなると、この「意識の旅」を有意義にしようという考えからか、はたまた単純に持ち前の冒険心からなのか、木内さんは更に先の未来を旅することにしました。
するとそこには、二つのビジョンが同次元に存在していたと言います。これは「意識の旅」を経験していない私たちにはなかなか理解することができません。
フォーラムソラで木内さんに、この事象について補足してもらったところ、二つのビジョンの差は人々の意識やそれに伴う行動による結果の違い、なのだそうです。
特に確率が高い未来が鮮明に、そして低い未来がうっすらと、ビジョン化されています。同じ背景(自然の地形)に二つの文明の姿が重なって描かれている世界。おそらくフォノグラフで二つの映像を見比べるような感覚なのではないでしょうか。
廃墟の世界と緑の世界。この時、木内さんは「緑の世界」が実現する確率は、なんと0.001%程度に過ぎなかったと伝えています。
木内さんは2012年現在、未来の社会環境を改善する為に、また自然環境を保持・向上させる為に、具体的な活動を行っています。その活動起源となったキッカケが、この『二つのビジョンの存在』を知ったことだったのです。
私たち一人ひとりの意識や考えが集団意識となることで、社会や政治、世界の秩序を変え得る力になることは、最近のソーシャル化の社会現象を見れば周知の事実です。
この地球のよりよい環境があってこそ、生態系が存在し、人類の社会が存在することを、私たち一人ひとりが再認識しなくてはならない時がやってきたのだと私は強く感じています。